アミロイドβの蓄積と排出——脳の老廃物はなぜ溜まるのか
  • 2026.06.11
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  • 「アミロイドβ」という言葉を耳にしたことはありますか?認知症の話題でよく登場する物質ですが、実は誰の脳にも日々生まれている、ごく自然な老廃物です。問題は「溜まる量」と「流れる量」のバランスにあります。

    ◎アミロイドβは脳の活動の副産物

    私たちが物事を考えたり、情報を処理したりするたびに、脳の中ではアミロイドβというたんぱく質の断片が生まれます。これは特別なことではなく、脳が働いている証拠ともいえる自然な現象です。問題なのは、この物質が排出されずに蓄積し続けることです。

    ◎排出のカギは「脳脊髄液の流れ」

    脳には、老廃物を洗い流す独自の循環システムがあります。脳と脊髄を満たす脳脊髄液が、脳細胞の隙間をゆっくりと流れることで、アミロイドβなどの老廃物を運び出しているのです。この流れが活発になるのは、主に深い睡眠中だと言われています。

    ◎蓄積が続くとどうなるか

    排出が追いつかず蓄積が進むと、脳の働きそのものに影響が出やすくなります。日中の集中力低下、思考の鈍さ、気分の沈みやすさなど、「なんとなく頭が重い」状態の背景に、こうした老廃物の蓄積が関わっている可能性があります。

    ◎今日からできること

    脳脊髄液の流れを促すには、質の高い睡眠の確保はもちろん、日中の適度な運動や、首・後頭部の血流を妨げない姿勢を意識することも有効とされています。脳の中で起きていることを知るだけでも、ケアへの意識は変わってきます。

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