「なんだか全身がだるい」「いくら寝ても疲れが取れない」と感じる時、その原因は単なる肉体的な疲労だけではないかもしれません。
実は、私たちの脳疲労が、全身の倦怠感や体調不良に深く関わっていることがあります。
脳疲労とは、情報過多、ストレス、睡眠不足などによって脳がオーバーヒートし、機能が低下した状態を指します。
脳は、体中のあらゆる機能をコントロールする司令塔。この司令塔が疲弊すると、真っ先に影響を受けるのが自律神経です。
自律神経は、心拍、呼吸、消化、体温調節といった生命維持に不可欠な働きを無意識のうちに行っています。
脳疲労により自律神経のバランスが乱れると、身体は「常にアクセルを踏みっぱなし」の状態になったり、「ブレーキが効かなくなる」状態になったりします。
これにより、身体は休むべき時に休めず、交感神経が優位になりすぎて肩こり、頭痛、動悸、胃腸の不調といった身体症状が現れやすくなります。
また、逆に副交感神経への切り替えがうまくいかず、だるさや倦怠感が続くこともあります。
つまり、体の不調は脳疲労のサインである可能性が高いのです。
慢性的な体の疲労を感じるなら、まずは脳を休ませることを意識してみましょう。
デジタルデトックス、良質な睡眠、適度な運動、そしてリラックスできる時間を作るなど、脳への負担を減らすことが、体全体の回復への第一歩となるでしょう。