脳疲労とうつ病、似て非なるその違い
  • 2025.06.13
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  • 最近、「脳疲労」という言葉をよく耳にするようになりました。
    なんだかやる気が出ない、集中力が続かない、体がだるい…そんな症状があると、「もしかして脳疲労?」と思う方もいるかもしれません。
    しかし、同じような症状で「うつ病」を心配される方もいます。脳疲労とうつ病、一体何が違うのでしょうか?

    脳疲労は、その名の通り「脳が疲れている状態」です。
    情報過多、睡眠不足、ストレスの蓄積などによって脳の機能が一時的に低下し、集中力や判断力が鈍ったり、イライラしやすくなったりといった症状が現れます。

    しかし、これは脳への負担を減らし、十分な休息を取ることで回復が期待できる状態です。
    例えば、週末にゆっくり休んだり、デジタルデトックスをしたりすることで、スッキリと改善することが多いでしょう。

    一方、うつ病は、脳の機能に変化が生じている可能性のある「病気」です。
    気分の落ち込みが2週間以上続く、食欲不振や不眠、強い絶望感、自殺念慮など、日常生活に支障をきたすほどの症状が特徴です。

    これは、単なる休息だけでは改善が難しく、専門医による診断と治療が必要となります。

    脳疲労は「頑張りすぎのサイン」と捉えることができますが、うつ病は「専門的なケアが必要な状態」です。

    「だるい」「やる気が出ない」といった症状が一時的なもので、休息によって改善するようであれば脳疲労の可能性が高いです。
    しかし、症状が長引き、日常生活に支障をきたすようであれば、自己判断せずに心療内科や精神科を受診してみましょう。