雨が降ると気分が落ち込んだり、体がだるく感じたりするのは、決して気のせいではありません。
気象の変化、特に雨は、私たちの自律神経に影響を与える可能性があるのです。
自律神経は、呼吸や体温などを無意識にコントロールする神経で、活動モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経がバランスを取り合っています。
●気圧の変化
雨の日に自律神経のバランスが乱れる主な要因として、まず挙げられるのが気圧の変化です。
雨が降る前は気圧が低下し、血管が拡張することで脳への血流が増加し、頭痛や倦怠感を引き起こすことがあります。
また気圧の変化は自律神経のセンサーを刺激し、交感神経を優位にする可能性も指摘されています。
●日照時間の減少
次に、日照時間の減少も影響します。雨の日は太陽光が遮られ、体内時計を調整するセロトニンの分泌が減少しがちです。
セロトニンは精神安定や幸福感に関わるため、不足すると気分の落ち込みにつながることがあります。
●温度の変化
さらに、湿度の変化も見逃せません。雨の日の高湿度は、体内の水分バランスを崩し、むくみやだるさを引き起こすことがあります。体温調節がうまくいかなくなることも、自律神経にとって負担となります。
これらの要因が複合的に作用することで、雨の日は自律神経のバランスが乱れやすくなり、心身に様々な不調が現れるのです。
雨の日に不調を感じたら、無理せず休息し、リラックスできる時間を持つことが大切です。